2025-08-18

『mauleaf 33号』編集メンバー紹介vol.7 「留学生ならではの生活」

今回のmauleaf webでは、メンバー同士の他者紹介として、彫刻学科2年生のトウ エイキさんにインタビューしました。トウさんは中国からの留学生で、雑誌のデザインや読者へわくわくする体験を提案することに興味がありmauleafの活動に参加しています。学生同士の距離感でしか聞けない身近な質問や、バイリンガル特有の感覚、彫刻学科生の過ごし方等、たくさんの貴重なお話を聞きました。

聞き手 : 高木 美翠 (デザイン情報学科 1年)
話し手 : トウ エイキ (彫刻学科2年)

―トウさんは彫刻学科ですね。私は1年生なので、共通彫塑で石膏を体験したのですが、びっくりするほど汚れますよね。

石膏は本当に汚れるんです。みんないつも作業服を着ています。たまに先生もターバンみたいにタオルを頭に巻いたりして、汚れてもいいようにしていますね(笑)。今日は先生がすごく明るい黄色のタオルを巻いていて、インドの人みたいでした。

―「彫刻学科の庭」ともいえる2号館ではどのような過ごし方をしていますか?

2号館の真ん中の場所があるじゃないですか。砂利の中に謎の筒状の建物。よくそこで楽器を弾いている人を見ています。おしゃれだなって。
2号館は工房としての設備が整っていていいなと思います。ムサビの工房がいいという理由で彫刻を選んだ人もいるようです。あと自動販売機があるのがありがたいですね。他のところと違ってお菓子も多い。彫刻はすごく体力を使うし学内のコンビニ(セブンイレブン)も遠いので、2号館でお菓子はとても売れると思います。

―セブンイレブンまで行くときは何を買うんですか?

甘栗ですね。めちゃくちゃ好きで、それだけずっと食べていた時期がありました(笑)。セブンイレブンの甘栗はそんなに甘くない。自然な味がいいと思って。ぜひ食べてほしいです。

2号館のお気に入りスポット

―最近はまっていることは?

ドラマや映画を観ることです。最近面白かったのはNetflixの『アドレセンス』という映画で、少年が殺人犯という事件の物語です。4回のドラマなんですけど、撮影は全てワンカット。少年の家に警察が入って、少年の家族が全員パニックになって、少年が捕まって警察署に行き…、という流れがすごくリアルな描写で描かれています。

―なるほど。何語で観るのですか?

日本語の映画を映画館で観るときは翻訳なしで見ていますが、サブスクなどで観るときは、中国語の翻訳字幕で観ています。難しいのは、日本の映画館で英語の映画を観るとき。わけがわからなくなりますね。字幕が日本語、耳に入るのは英語。英語の単語はちょっとわかるけど、でもやっぱり主に字幕を見ているので、二重のテストみたいな感覚になります。

だから一番楽なのは、母国語の中国語の映画です。最近だと吉祥寺で、『未完成の映画』という中国人の監督の映画を観ました。監督自身のコロナ時期の物語を描いた、ちょっとつくり込んだドキュメンタリーというか。これは観るのがとても楽でした。全部中国語だから。
内容は、映画を撮っているうちにコロナが始まって、ホテルから出られない。家族とはビデオ通話でしか会えない…という過酷なもの。あの頃の真実を暴くような映画で、中国では上映されることはありません。コロナ時期の本当の映像も使われていて興味深いし、面白いのでぜひ観てほしいです。

―様々なおすすめ、ありがとうございます。課題や作品制作の間の気晴らしはどんなことをしていますか?

最近は1号館にあるグローバルセンターでボーっとしています。無料のコーヒーが飲めていいんですよね。友達とコーヒーを飲みながらおしゃべりすると、制作の苦しさが全部忘れられます。

グローバルセンターのロゴデザインのワークショップの様子

―彫刻は本当に体力勝負ですよね。

疲れますね。最近は石膏や木膏、粘土で等身体の人体をつくりました。居残りしないと終わらない課題がどんどん出ています。今年は夏休みの間に溶接の資格を取らないといけないので忙しいです。

―そうなんですね、ぜひ頑張ってください。最後にmauleaf制作についての抱負をお願いします。

見つけてくれたみなさんが手に取りたいと思えるものをつくりたいです。


執筆・編集:デザイン情報学科1年 高木 美翠

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