2025-07-23

『mauleaf 33号』編集メンバーインタビュー vol.4 「泣く予定がある人」

2025年度のmauleafが始動しました。今年のmauleaf web版のテーマは「メンバーの他己紹介」。メンバー全13人でくじ引きを行い、ペアを作りました。さて、公正なくじ引きのもとで選ばれた私のペアの人は一体どんな方なのでしょうか?

◎話し手:野内 達規(芸術文化学科4年)
○聞き手:津田 幹乃 (映像学科2年)

深夜にラジオをつけて、聴いていた高校生

—野内さんは私と同じ杉並区住みだったと記憶していますが、生まれた時からずっと杉並区なのでしょうか?

そうですね、生まれてからずっと杉並区です。ゆるキャラグランプリではもちろん杉並の「なみすけ」を応援してました(笑)

—ではまず、大学に入る前の高校生活について聞かせてください。

高校受験自体はがんばったんですが、高校で何をやりたいというわけではなかったので雰囲気にあんまりついていけず、五月病などもあって1ヶ月半で高校を辞めてしまいました。基本的に家にいましたね。

—そうだったんですね。その時期に熱中していたものはありますか?

高校へ行っていないと、自分の時間が増えるので昼夜逆転してくるんです。でも夜やることもないので、深夜ラジオにハマって。当時、King Gnuのボーカルの井口さんが「オールナイトニッポン0」という午前3時からやっている番組にすごいハマったことから、よくラジオを聴くようになりました。

—それまでは深夜ラジオなどはあまり聞かなかったんですか?

うーん、聴きませんでした。その時が初めてです。けど、中学生の時に落語が趣味だったので。聴いて楽しむということは好きでした。

—中学生でシブい趣味ですね…。特にお気に入りの放送回などあったらぜひ教えてほしいです!

もう、本当に毎週くだらなかったので、あんまり記憶がないんですよね(笑)。「この時間、なんだったんだろう」っていう…。でも、それがいいところではあります。1回だけ、生放送で他のバンドメンバーも集まって、ラジオを通して生ライブをやっている回があって、それはやっぱりすごかったです。いつもくだらない話ばっかり聴いていたので、こういうのを聴くとやっぱりプロなんだなって思いました。ギャップというか。それこそ深夜3時という時間に聴いているのが、楽しかったです。

—今も深夜ラジオを聴いていますか?

今はあんまり聴かなくなってしまいました。たまに「ちょっと聞こうかな」程度で、もうあの頃みたいに毎週は聴かないです。それこそ当時は番組でネタ投稿が採用される、いわゆるハガキ職人を目指していたくらいです。ストレス発散にもなるんですよ。結構過激な投稿も受け入れてくれるので。なので、今もたまにそういう投稿がしたくなって聴くということはありますね。

—ラジオにハマっていた生活でムサビを目指そうと思ったきっかけはなんでしょうか?

大学は、行くかどうか本当に迷っていたんです。でも、なんとなく美術大学だったらいろんな人がいそうだし、受け入れてくれる器がでかいんじゃないかなと、漠然と思っていて。今考えるとなんでだったんだろうなっていう感じもありますが、ありがたいことに受かったので、「行けるなら行っちゃえ!」という精神でここに来ました。

眼鏡への静かな情熱が向かう先は…

—以前に野内さんは「眼鏡なら語れる!」と言っていましたが、それについて聞きたいです。

授業で「都市をテーマにしたガイドブックをつくろう」というものがあって、街に実際に繰り出して、歩いている人の眼鏡のフレームに街ごとに傾向が出るのかというのを調べました。

—その結果は…?

そうですね、薄いかもしれませんが、あると思いました。例えば渋谷なら、四角いスクエア型が多かった。やはりオフィス街なので、スーツに丸眼鏡というのはあまりないのかなと思います。吉祥寺だと若者が多いので、お出かけする街というか、ちょっとウェリントン型が多かったです。今でも街を歩いていて、眼鏡をかけている人のことはなんとなく見てしまいますね。

—えええ、すごく面白い研究だと思います。全然その発想はなかったです。野内さんのお気に入りの眼鏡ブランドはありますか?

「ayame」というブランドです。初めて少しいい眼鏡をかけたいなということで買ったのがayameでした。お洒落なデザインで、鼻のところが特徴的なので街を歩いていたらすぐにわかります。

—最後に、mauleafの活動の抱負をお願いいたします!

mauleafには、「何かをやりきって大学の卒業式で泣きたい」という理由で入ったので、抱負は「泣」でお願いします!

—了解です!(笑)本日はありがとうございました、楽しかったです!

こちらこそありがとうございました!mauleafがんばりましょう!


実は、野内さんは最初の顔合わせの際に「泣きます!」と宣言していた印象的な方だったのですが、こうして取材をしてみると、深夜ラジオや落語、さらには眼鏡など話せば話すほど面白くアツい趣味を持っている芸術文化学科の4年生でした。彼は果たして、3月に涙の卒業式を迎えることができるのでしょうか。泣く予定の人をmauleaf 2025に迎え、精一杯がんばっていきます。よろしくお願いします。


執筆・編集:映像学科2年 津田 幹乃

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