2026-09-02

『mauleaf 34号』編集メンバーインタビューvol.8「毒に注意!?アセビの花のような名前のリーダーの素顔を探る」

2026年度のmauleafの活動が始まりました。今年度のweb版mauleafでは昨年度に引き続き、学科も学年も様々な15人の編集メンバーがペアになりお互いをインタビュー!
今回は工芸工業デザイン学科(工デ)3年生の阿世比丸花穂さんに話を聞きました。インテリアデザインコースが使う、鷹の台キャンパスで一番新しい16号館。そこでパスタを作り談笑しながらのインタビュー。みなさんアセビの花をご存知ですか?「馬が酔う木」と書く毒のある花です。「花穂」というピッタリな名前を持つ彼女も、もしかして、近づくと危険な意外な一面があるのでしょうか?さて、そんな私のペアであり今年度のmauleafのリーダーの人柄を探ります!

◎話し手:阿世比丸 花穂(工芸工業デザイン学科3年)
◉聞き手:小原 叶夢(クリエイティブイノベーション学科1年)

まだ名前もないような先駆者になりたい

―ぜひ話したい面白いことことがあるとのことで、まずはそれを聞かせてください!

ネットで見た「指毛」の話なんだけれど、指毛って機能がちゃんとあって、そもそも感覚を結構補ってるものらしくて。それって触角みたいなもんじゃんね。だから私は、指毛は絶対剃らないようにしている。私、もともと藝大を目指してたんだけど、藝大の試験って、デッサンと色彩と、あとは立体で粘土を使ったり、本当に全部手作業って感じなのね。で、浪人して、今のムサビでの学びにも決して少なくはないお金を出してもらっている。つまりこの手って何百万もかかってるってことじゃんって。だからもう感覚は研ぎ澄ませたい。なんならもっと太くて長くしたいって思ってる。

―すごい。面白い!職人って感じだ。

でも私は職人になりたいわけじゃないんだよね。だからインテリア専攻に入ったっていうのもある。工デは2年生の後期からクラフト系とデザイン系に分かれるのだけど、クラフトの方だと、選んだ専攻の素材(ガラスならガラス、陶磁なら陶土だけなど)を中心に制作を進めるので、職人っていう感じ。私は手でものを作りたいっていうのはまずあったけど、でも職人になりたいわけではないんだなって。ちなみにデザイン系でもインダストリアルデザインコースは、パソコンの作業が圧倒的に多い。インテリアは手でものを作れるし、いろんなものを触って新しいことにもチャレンジができる。

―職人以外っていうことは会社で働くみたいなイメージ?

どうしよう。会社には一旦就職はしようかなって思うけど。でも、ずっと会社にはいないかなって思ってて。将来は独立したいなって漠然と考えてるかな。ただ、こういう会社に入りたいとか、将来の夢とかよりも、そのもっと前段階としてこうなりたいっていうのを考えて決めようって思った時に、「先駆者になりたい」って思ったんだよね。人の作った道をたどりたくなくて。なんかもう名前もないような人になりたい。本当に色々やって、ジャンルすらないような茨の道を切り開く。だから、なんのパイオニアかはまだわからない。で、インテリアのなかでも結構名前のないものを作ってる。

16号館ツアー① 16号館には名前のないものがたくさん!

―そうなんだ。勝手にインテリアだから家具をメインに作ってるって思ってた。

今は「清める」をテーマにプロダクトを作ってるんだけど、課題のテーマがすごくアバウトでいろんな捉え方ができる。私は話すのが好きだから、自分の話をもっと整理整頓できるものを作ろうと思って、講談師が使う張り扇を作ろうとしてる。場を切り替える。清めるみたいなイメージで。

―まさに名前のないものを作っているんだね。あと、工デはもののディテールにこだわっているイメージがあったけど、話を聞いていて考え方がすごく面白いと思った!

そう、それはインテリア専攻の得意分野って感じ。
技術を学ぶだけじゃなくて、考えのプロセスを学べる。それで、ものを作る。「頭だけで考えないで手を動かして」って教授もよく言ってるし。いろんな素材を試して、実験して、失敗して、無駄になっての繰り返し。だからお金はなくなる(笑)

16号館ツアー② なんとキッチン併設!

やりたくないことはやらない。やりたいことは全部やる。

―mauleafのリーダーに立候補した理由や抱負とかあったら聞きたいです。

今年の私の目標が「やりたいことは全部やる」なんだよね。やりたくないことは本当にやらない。やりたいことだけやる。予定もパンパンに充実させたい。経験値を上げていって、人の人生の倍生きるぞみたいな感じ。
そのやりたいことの一つにmauleafがあった。説明会で、プロにアドバイスをもらいながら実際の仕事の雰囲気を感じ取れる、リーダーはより外部の大人の方とのやり取りが多いという話を聞いて。リーダーをやることで、自分の成長や将来像につながるかもしれないなって。だから、言ってしまえば個人的なものかな。

―リーダー役得だぜみたいな感じ?

そうそう。あとは、やってみないとわからないから。私にリーダーの素質があるとかでは全くなくて、「自分にリーダーが務まるかな?どうかな?じゃあやってみよう」みたいな。

―チャレンジの年。素晴らしい。顔合わせの時に自己紹介で「16号館を広めたい」と言っていましたが、それについてアピールがあれば聞きたい!

まず16号館、みんな知らないんだよね。主に工デのインテリアデザインコースが利用していて、スタジオや工房などがある工デ専用のアトリエのような建物。
コンセプトが面白くて、壁もそのままだし、扉も錆止めの状態。色々改造できるようになっている。剥き出しのままが多いけれど、逆にそれがオシャレに感じる設計。課題が自由とか、インテリア専攻が自由っていう話をしたけれど、校舎自体もすごく自由。
「増築」や「未完成」がテーマになっていて、自分の机をアレンジしている人も多いし、ベッドを作っている人もいるよ。
まずは1回来てほしい。そして他の学科の校舎と雰囲気が違うところを感じてほしい。

―ふらっと遊びにいくのは問題ない?

うん、ムサビ生であればちょろっと来てほしい。知り合いがいれば長居して話しながらお菓子食べたりもできる。でも別にそのままふらっときて、こんな校舎もあるんだと思って帰ってもいい。みんな制作に集中しているから、そこまで気に留められることもない。

16号館ツアー③ インテ生お手製ベッドからの景色

あとがき
ここまで読んでいただきありがとうございました!
おしゃれな16号館に魅了されたのはもちろんですが、インタビュー中、たくさんの同級生たちに「アセビー」と声をかけられている阿世比丸さんが印象的でした。彼女の温かい人柄を感じることができて、私まで嬉しくなりました。アセビの花のようなミステリアスな毒っ気はこれから出していくんだそうで、これからまた違った一面を覗くのも楽しみです!少し前には幹事として学科の親睦会を主催したリーダーアセビー。今年度のmauleafが無事完成したら、編集メンバーのお疲れ様会なども企画してくれたりして★


執筆・編集:クリエイティブイノベーション学科1年 小原叶夢

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