ムサビらしさって何だろう?
『mauleaf32号』の制作メンバーも随分と打ち解けてまいりました!
2度目の学生のみのミーテイングが行われたのはムサビの2号館。制作チームのリーダーになった学生が率先して教室を押さえてくれました。ありがとう!
今回の議題は「完成イメージのすり合わせをし直す」。
この議題が話し合われることになったのは、mauleaf運営事務局の酒井さん、佐久間さんも参加していた前回のZoomミーティングで次のような意見があったからです。
「細かいところにばかり目を向けているかもね。
作品をつくる時みたいに、少し離れた場所から一度見てみよう。」
デッサンをする時に、細かい部分を描き込もうとして目が近くなってしまうことはありがちなのです。その時に席から立ち上がって全体を見直す。そうしたらどこが変なのか分かったり、次にするべきことが見えてきたりするのです。
mauleaf制作における「細かい部分」は「特集の内容」「取材方法」など大枠が決まった前提で詰めていく部分で、「全体」とはその「大枠」でした。私たちはもう1度大枠から考えてみることにしました。
そこで出てきたのが「当たり前すぎて気づかないムサビらしさ」でした。
ムサビの面白い部分、他と違う部分、日々大学内で過ごしていると知らない間に通り過ぎてしまっていることが多くあるのではないか!
それを大枠のテーマと決め、今までに出た意見から掲載する特集を絞り込んでいきました。
①作家になる学生たちへ
安心材料になる情報を提供しようということで、「ムサビを卒業したらどうするの?」など素朴な疑問も尋ねてみたいという話が出ました。
将来の道が見えて、一歩を踏み出せるようなインタビューをしたいですね。
②いつかムサビ生じゃなくなる私たちへ
今の当たり前を気づかず過ごしてしまっているから、その当たり前をつまびらかにしたいと思い、“学科あるある”など現在の自分達の状況を客観視できるような特集を。その記事の中では真面目な面(ムサビ生の精神)と、ポップな部分(服装や面白い所)と両方いれると面白そうです。
③となりのムサビセイ
ふと、私たちは他大学のこと知らなさすぎるよね、それでは本当のムサビらしさってわからないのでは?と疑問に思いました。
そこで「他大学の方から見たムサビ」という企画を考えつきました。対談でもいいし、一日交換留学をしてみたりしてもいいねと盛り上がりました。
④講評を深堀りしてみよう
卒業生の30%が作家になる、その多様性を認めているのがムサビであり、その精神を育むのが講評などの制度ではないかと思います。
「完成」のポイントを自分で決める作品をつくり上げ、正解のない答えを求め教授たちの前に立ってプレゼンテーションする、そんな私たちの授業。
ムサビの講評について教授と対談したり、実際の場面を取材してもいいですね。ぜひ深堀りしてみたいです。
⑤芸術文化学科の英語名称変更に注目!
度々変わるムサビの学科の英語名称。実はそこに込められた思いがすごいらしいです。
何のために変えているのか?そこはぜひ芸術文化学科の学科長に聞いてみなければなりませんね。
⑥保護者にインタビュー
私たちをこの大学へ送ってくれた保護者の方々に、普段は中々聞けないことを思い切って尋ねてみる!?
などなど、この6つ以外にも沢山の意見が次々に出て参りました。その中から仮決定をして来週のミーティングで発表して固めていきます。徐々に特集記事の決定に近づいてきていますね。
となりのトトロのような、こんなに近くにいるのに当たり前すぎて気づかないムサビらしさ。
ムサビの中に昔から存在している、ムサビ生の時にだけあなたに訪れる不思議な出会いってことですね!
それをどのように特集できるか、精進して作り上げていきます!
編集・執筆:油絵学科4年 須藤夢叶、映像学科1年 岡野いずみ