2024-08-21

素敵な一冊をつくるためには?フィードバックでみつけた課題を紐解く

今回のミーティングでは、前半に mauleaf運営事務局の酒井さんから「講評アンケート」のフィードバック、後半には酒井さんに加えて、ムサビ広報チームリーダーの手羽さんからも、前回行われた「台割プレゼン」のフィードバックをいただきました。ダメ出しは怖いけれど、mauleafを最高の一冊にするために、メンバー全員が真剣に耳を傾けていました。

前半の「講評アンケート」は、ムサビ生に美大特有の講評についてどう感じているのかをアンケートで聞いてみようというもので、mauleaf32号の特集記事に載せる予定になっています。今回はmauleafメンバーがGoogleフォームで作成したアンケート案を酒井さんに確認していただきました。

酒井さんからのアドバイスは「質問の流れを作ること」。聞きたいことをただ並べるのではなく、例えば「講評が大切だと感じているか」という質問の後に「実際に講評は好きかどうか」といった繋がりのある質問を投げかける。すると、講評のことを大切には思ってはいるが好きでは無いなどの、よりムサビ生の実態が分かるような回答が得られるのではということでした。また満足度などを選んでもらう質問は、選択肢を5つにするとより正確な結果が得られるということ、似たような質問が続かないようにすることなど、アンケートを作成する上でのテクニックや注意点なども教わりました。アンケートの回答を集めることで何か物申すよりも、その結果を真ん中に置いて議論するイメージが必要なようです。

メンバーがGoogleフォームで作成したアンケート案

そして後半の全体の台割プレゼンについて。酒井さんからは、「切り口はぎりぎりなところを攻めてほしい」とのこと。WEB記事や、議論の展開は良かったのに、台割りの落とし込みが平凡!議論の展開のまま行け!との激励をいただきました。なるほど、今の私たちの案では、全体的に「ムサビに近い世界」しか触れてないようです。また、手羽さんは、「自分の中のクリエイターシップとは、『頼まれてないのに勝手にやっちゃう、面白がっている人』。普通は「クライアント」がいるが、ムサビのクリエイターシップに溢れている人は、総じて1人でぐんぐん進んでいってしまう猪突猛進な人間なのかも」と、「面白いと思うやつは遠くにいる」というクリエイターシップの根幹に関わることを話してくださいました。お2人とも、一貫して「もっと遠く見ようよ!」といった内容でした。

前回のプレゼンでメンバーが提案した台割の図

今回の会議で、私たちは「クリエイターシップというテーマがある割には自分達のクリエイターシップを発揮できていない」という、大きな壁に直面してしまいました。 お二方からいただいた「粘り強さのクリエイターシップ」を議論に取り入れ、アイデアを煮詰めて、より濃密な特集記事を目指します。これらのフィードバックを踏まえてアンケートを作り直し、夏休み上旬にムサビ生に向けて発信する予定です。

新たな展開を探り始めたmauleaf32号。これからの進展に私たちは、少しの不安と期待で一杯です。読者の皆様にさらに興味深く、充実した内容をお届けできるよう、引き続き全力を尽くしたいと思います。続報を楽しみにお持ちください!


編集・執筆:クリエイティブイノベーション学科3年 濱野のどか、芸術文化学科1年 高橋天音

関連記事