美大生は夏休みの自由研究をし続けているのかも
気が付けばもう8月、ムサビの夏休みが始まっていました。
小学生の頃の夏休みの宿題の中には自由研究というものがありましたが、何かを作るのが好きな私たち美大生、意外と好きな宿題だったという学生も少なくないのではないでしょうか。mauleafの制作は自由研究に似ているな、なんて考える私です。
何を作ろうか、どんな形にしようか、何を調べようか、色々教えてくれる先生はいなくて好きな事をしていい宿題、mauleafはそんなイメージ。
さてここで「宿題」という言葉を使いましたが、この言い方はあの方に怒られちゃいそうです。
あの方とは台割プレゼンの後にアドバイスをくれた、ムサビ広報の手羽さんです。
私たちのプレゼンや資料を見た手羽さんからのフィードバックには、中々厳しい意見もありました。
手羽さんは広報の立場ですから、ルールを逸脱した特集(例えば、無許可で貼られたポスター特集など)にOKはもちろん出せない。でもルールに捉われすぎてつまらない特集になることを望んでいるわけではありません。
要するに、「ルールの中でももっと面白いもの作れるっしょ?アーティストになるならそれくらいできるっしょ?」という事です。よね?手羽さん。
ちょっと真意とは違うかもですが、そう解釈したら燃えちゃいますね、「もっと面白く!」なんて言われたら。
こういう訳で私たちの伝えたい、面白いぞ!を表現するものに「宿題」なんて言い方をしたら、まるでやらされているものみたいになってしまいそう、と思ったのです。
大人の皆様たちからのフィードバックをもらった後、7月29日にZoomミーティングが行われました。
内容は新しい特集候補とこれからのスケジュールの検討でした。
そこで発表した特集候補を少し紹介させていただきます。
・お笑いのムサビ
ムサビには落語研究会、通称「落研」が存在しています。そして意外と芸人を目指して学生対象のお笑いの大会に出ていたりする学生がいるのです。
そんな彼らの活動について聞いてみたい!だって面白い人の話は面白いから!なぜお笑い芸人になりたいのに美術大学に?などなど。
・謎の写真サークル
写真好きのムサビ生が最近作った、ある写真同好会があります。インスタで「写真が好きな人なら参加可能」と撮影会の参加募集などをしている彼ら。謎の多い団体ですが、インスタに上がっている写真がどれも良い。
この案を出した時にmauleaf事務局の酒井さんから、「今回のmauleafの写真は実は全部この団体が撮ってました〜!みたいなサプライズがあっても良いかもね」と、なんともワクワクする提案がありました。
他にも、講評についての特集で教授たちからもアンケートを取りたいね、なんて意見もありました。これは酒井さんの「意外と先生たちも学生から学ぶことがあったりするからね」というコメントから生まれた思いつきです。
学生からの意見だけではなくて、教授たちが本当はどんなふうに講評をしたいと思っているのか直接聞いてみたいですね。もっと学生と気楽におしゃべりしたい、とかもっと熱く語り合いたい!とか思っていたらおもしろいなぁ。
面白そうな事を思いつくのは楽しいですが、事務局から現実的なお知らせもありました。
8月中には取材、執筆、打ち合わせを行い、そして8月30日が初稿の締め切り。
これは、まさに夏休みの宿題に追われる小学生のスケジュール、、、、!
ですが私たちはもう何をすればいいかわからず泣いてしまう子供ではなく、やりたい事を形にするために努力できる大人の一員です。
mauleaf32号制作に集まったメンバーみんなで出したたくさんの「面白そう」をmauleafにしてみせます、乞うご期待!
執筆・編集:油絵学科4年 須藤夢叶