2020-09-28

この秋はオンラインで…… インスタに“芸術祭”が誕生!?

芸術の秋に3日間開催されるムサビの芸術祭。その最大の目玉とも言えるのが学生による展示です。毎年数多くの学生が個人制作・研究の成果をここで披露しています。しかし! 新型コロナウィルス感染症の拡大を受け、今年度の鷹の台キャンパスでの芸術祭は中止となってしまいました。

こうした状況の中、オンラインで“芸術祭”をやろう!と立ち上がったムサビ生がいます。Instagramで『いつでも芸術祭』(@itsugei)を企画・運営する大森寿一さんにお話を伺いました!

インタビューの様子(画面左:大森寿一さん)

——大森さん、まずは自己紹介をお願いできますか?

デザイン情報学科3年の大森です。
COFFEE and RiCEっていう音楽ユニットでギターとボーカルをやってます。

——COFFEE and RiCE、実は去年mauleaf Vol. 28(2019年10月発行)で取材してるんですよね(笑)。で、今回は『いつでも芸術祭』。これはどんな試みなんですか?

いつでも芸術祭のInstagramページ(2020年9月12日時点)

『いつでも芸術祭』(以下、いつ芸)はInstagramを会場にした展示会です。
芸術祭ができない2020年、代わりとなる作品披露の場を必要とするムサビ生が沢山居るだろうと。
そういった人たちの作品をいつでも見ることのできる場所を、大学に頼むのではなくて自分たちでつくってしまおう!と始めました。

——だから“いつでも”芸術祭なんですね!

そう! 常にやってる! 
本家の芸術祭は3日間だけだけど、いつ芸は時間にも場所にもとらわれずに、いつでもどこでも作品を展示・鑑賞できる空間にしたいと思っています。

——実際に始めてみてどうですか?

最初はムサビ生だけが作品を展示するアカウントになるかな〜って思っていたんです。
でも始めてすぐの頃に専門学校生の方から「展示させてもらえませんか?」っていう連絡をいただいて。
ムサビ生以外にも展示したい人がいることをそれで知りました。

ムサビ生に限らず、作品を持っている人だったら誰でも投稿できるようにしていこうと思います!

——美大生や美術を専門に学んでいる人に限らず、誰もが気軽に参加できる場所になったら素敵ですね。

いつ芸を見てもらうことで作品やアーティストと出会うきっかけになれば嬉しいです。
他の人がどんな作品をつくっているかみんな知りたいと思うので。

——大森さんも?

うん。俺自身が見たい!知りたい!って思ってる(笑)。
いつ芸に投稿してくれたことで知った人も沢山います!

——じゃあすでに大成功ですね! 最後にこれからのいつ芸について教えてください。

いつでもやってるよ。

——(笑)。大学の芸術祭が再開されても……?

何年も、何十年もやっていきたいですね。
いつでも・どこでも・だれでも芸術祭。
ムサビ生や美大生に限らずいろんなアーティストの作品が載ったカタログのようになればいいなと思っています。
まずはみんな覗いて……!


いつでも芸術祭 
Instagram: @itsugei
作品の展示(投稿)はアカウントのメッセージにて受け付けているとのこと。
そのほかのいつ芸に関するご質問もこちらへお願い致します。

大森寿一 
造形学部 デザイン情報学科3年
COFFEE and RiCE Gt.&Vo.
音楽作品や映像作品を中心にアート活動を行う。
「企画は思いついたらとりあえずやる」のが大森流。
COFFEE and RiCE

編集・執筆・取材:視覚伝達デザイン学科2年 小柴凜

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